甘皮処理でワンランク上の仕上がり!ネイリスト直伝セルフネイルを奇麗に仕上げるコツ①

こんにちは。

はやくオーナーネイリストと名乗りたい!なっちゃんです。

夫の地元へ引越し、自分の仕事としてネイルサロンをオープンしたいと思っている私ですが、セルフネイルの需要もまだまだあると思っています。

だって、サロンに通うよりも安く自宅でいつでも気軽にできる良さがありますもんね!

私もセルフネイル大好き!

ネイリストですがこの気持ちよくわかります。

ただ、セルフネイルは仕上がりによってはチープな印象になってしまうのが悩ましいところ。

先日、知人から

『セルフネイルちょう下手なんだけど!』

と送られてきた画像がこちら、

 

どん!

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 oh…

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控え目に言って下手である…

 

私これを見てうずうずしたんですよね、うまく塗れるコツを教えたい!今すぐ直したい!って。

 

この画像はネイルポリッシュ(マニキュア)でのセルフネイルですが、ジェルでもポリッシュでも共通して奇麗に見えるポイントってあるんです。

 

そこで、ネイリストの視点からどんなことに注意してネイルをしていくと奇麗に出来るのか美しく仕上げるコツをまとめてみました。

 

ネイルポリッシュの奇麗な塗り方をはやくまとめたいのですが、その前の段階がとても大事。今回の内容はジェルネイルでもポリッシュでも共通する下準備の話です。

 

気軽にできるネイルポリッシュ(マニキュア)でもジェルのようなツヤとサロンに行ったかのような美しさを目指して、セルフネイルをちょっと極めてみませんか?

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セルフネイルが美しく見える条件

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まず、ネイルの仕上がりにおいて印象を左右するのが爪の形です。

 

〝爪の形を整える〟というと、〝先端の形〟と思われがちですが、実は爪の根元のライン(キューティクルライン)も同じくらい大事!

 

美しさの技術を競うネイルコンテストでは、ハンドモデルを探すときに必ず見ているポイントなんです。それくらい爪の根元って大事。

 

短い爪でも、色を塗らなくても、爪の根元(キューティクルライン)が意識してあるとお手入れされている感がばっちりでるんですよね。

 

実際にネイルサロンにおいての「ネイルケア」というメニューは、このラインを整えるための角質ケア(甘皮処理)を意味します。

 

セルフネイルをするときも爪の根元(キューティクルライン)のカーブを揃えることで統一感が出て、ワンランク上の仕上がりを感じられるのです。

 

そしてこのキューティクルラインというものは、ハンドモデル並みにもともと美しくなくとも、甘皮処理の仕方やネイルポリッシュの塗り方ひとつで統一感を出すことが出来ます。

 

セルフネイルでうまく塗る・デコる技術を身につける前にまずはこの爪の根元の整え方を押さえることで仕上がりが違ってきます。

 

キューティクルラインの作り方、順番に説明していきますね。

 

セルフネイルでも甘皮処理は必須!いきなりジェルやポリッシュを塗らないで!

美しい仕上がりのために必須のキューティクルライン(爪の根元部分)

 

そのキューティクルラインを揃えるためには、ジェルネイルでもネイルポリッシュでも、甘皮処理が必須です。

 

甘皮(あまかわ)ってどこの部分?

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甘皮ってどこにある?まずはここから。

甘皮の状態は個人によって異なり、わかりやすい人、ぱっと見わかりにくい人といてなかかな難しいものです。

 

画像は、2週間近くネイルケアをしていない状態。

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黒い矢印で示した爪の根元部分から甘皮が赤い矢印辺りまで伸びているのが見えますか?

 

この爪で言うと、爪と皮膚の間にある半透明に見える部分、これが爪にはりついて伸びてきた甘皮です。

 

甘皮処理では、この半透明の部分を上へ上へと押し上げることで爪にはりついた甘皮をはがしていきます。

 

甘皮(あまかわ)って何?なぜ甘皮処理をする必要があるの?

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甘皮とは、爪上皮角質(そうじょうひかくしつ)といって名前の通り爪の上の角質。

キューティクルから伸びてくる角質のこと

 

要するに甘皮処理って爪の根元部分の角質ケアのことなんです。

 

爪の構造を横から見てみるとわかりやすいのですが、爪があって、甘皮(角質)があって、キューティクル(皮膚)なんですね。

 

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キューティクルという皮膚の部分が爪と皮膚の間から異物や細菌が入らないように守ってくれていて、甘皮はその下から伸びてくるただの角質。

 

よく甘皮処理をしすぎると良くないと言われるのは、甘皮とキューティクルの場所が近いからかもしれません。甘皮(角質)とキューティクルの役割が混同されているのだと思います。角質をとるだけなら大丈夫です。

 

そして、甘皮(角質)処理をせずにネイルをすると以下のようなデメリットが…。

①爪と皮膚の境目があいまいで綺麗にラインどりができない

②角質の上に塗っているのでモチが悪い

 

角質を取らずにネイルをすることは、肌が汚れていたり、すでにファンデーションがよれている上にいきなりファンデーションを塗って化粧ノリよくないと言っているのと同じ感じがしませんか。

 

だからこそ!ジェルやポリッシュを綺麗に仕上げるためには、塗る前に甘皮処理が大事なのです。基本中の基本。

 

そして、甘皮(角質)処理をすることでジェルやポリッシュを塗れる面が大きくなり、爪が縦長に見えます。

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画像左:甘皮をメタルプッシャーで押し上げた状態

画像右:2週間甘皮処理をしていない状態

 

画像右の黒い線あたりまであった甘皮(角質)を押し上げたことで、見えている爪の面積が広がり、ジェルやネイルポリッシュを塗れる面がおおきくなります。

 

甘皮がきれいに取り除かれて、キューティクル(皮膚)のラインぎりぎりまで塗れていると、爪が長く見えますよね。

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甘皮処理に必要な道具

 さぁ、実際に甘皮処理をしてみましょう。

まずは必要な道具を紹介します。

甘皮処理に必須の道具

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・フィンガーボール(お湯を入れて指をつける)

・メタルプッシャー(甘皮を押し上げる)

・キューティクルオイル(ケア後に必要)

・タオル

・ガーゼ(甘皮を拭き取る)

フィンガーボールは私が持っているのは100均の入れ物です。お湯を入れられる容器だったら家にあるものでなんでもOK

ガーゼも100均に売っていますが私が使っているのはビューティーネイラ―のネイルワイプス。

 

ネイルワイプスはもともと固まりきらなかったジェルを拭き取ったりネイルポリッシュをオフする時などにつかいますが、ネイルケアにも便利。

大きさが使い捨てにちょうど良いんですよね。

あると良いもの

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・液体石鹸(フィンガーボールに数滴)

・キューティクルリムーバー(甘皮を取れやすくする)

・ネイルニッパー(甘皮をカットする)

液体石鹸やキューティクルリムーバーは甘皮を取りやすくするためのものです。

角質を柔らかくするために最初にフィンガーボールに40度くらいのお湯を入れて手を入れておくのですが、そのときに液体石鹸を入れておくと手や爪の汚れもとれて甘皮処理がしやすくなります。

また、自分の好きな香りの液体石鹸を入れればリラックスタイムになりますよね。

テレビを見ながら良い香りで手を温めてケアするっていい!

私は海外っぽい香りのするLCNというブランドが大好きでおすすめ。(原産国ドイツ)

 

甘皮処理のやり方⇒ ポイントはプッシャーの使い方!ニッパーなしでも奇麗にできるコツ

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まず、フィンガーボールに40度くらいのお湯を用意し手を入れておきます。

これは皮膚全体を柔らかくしておくことで、甘皮を押し上げやすくするためです。

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お風呂上がりにネイルをする場合はもう柔らかくなっているのでこの行程はしなくても大丈夫です。

 

甘皮処理の大まかな流れは、①メタルプッシャーで甘皮を押し上げ②キューティクルニッパーで押し上げた甘皮をカットする、という手順なのですが、メタルプッシャーで甘皮をしっかりと押し上げれば必ずしもキューティクルニッパーが要るわけではありません。

 

サロンでするような完璧な甘皮処理を目指そうとするとかなりの練習が必要ですが、セルフで行う時はジェルやポリッシュを塗る時に邪魔になる部分だけ押しのけるイメージでOK!

 

メタルプッシャーで意識的に押し上げればこれだけでかなり違います。

 

さぁ、手は程よく暖かくなってきましたか?

 

次の行程にすすみます。

 

1.メタルプッシャーで甘皮を押し上げる

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次に、メタルプッシャーを使って角質を上へ上へと押し上げます。

メタルプッシャーの角度は爪に対して45度をキープします。

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押し上げる順番は画像の①から矢印の方向へ。

 

②のコーナー部分では斜め上にキューティクルラインを広げるようなイメージで押し上げ

 

③はくるくると円を描きながら横に移動

 

④のコーナーは再び斜め上に押し上げてキューティクルラインを広げるようなイメージで押し上げます

 

⑤で再び下から上へ押し上げます。

 

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画像の赤い線から左は甘皮を押し上げた状態。
赤い点まで伸びていた甘皮(角質)が上に押し上がりました。

 

ケアをしていないと、②と④コーナー部分が角質で狭くなりがちで、色を塗れる範囲も狭くなります。

 

ここをしっかりと広げるように押し上げることでキューティクルラインのカーブを指全体で揃えることができます。

 

キューティクルラインのコーナーは角質がとりにくいので、メタルプッシャーの四角い方を使うととりやすいですよ。

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メタルプッシャーで押してもうまく上がらないときは、キューティクルリムーバーを少し根元に塗ってから押し上げるのもおすめです。

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 ブルークロスのキューティクルリムーバーは有名どころ。

 

2.押し上げた甘皮をガーゼで拭き取る(キューティクルニッパーの代用)

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甘皮(角質)を押し上げるとこのように白いものがまとまるので、これをガーゼで拭き取ります。

 
私はこのネイルワイプスを使います。

 

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ガーゼ(ネイルワイプス)を親指に巻き、先端を水で湿らせます。

 

ガーゼで押し当てるように拭き取るだけでもかなり綺麗になり、塗りやすさや仕上がりは格段に変わります。

 

先ほど押し上げた甘皮を拭き取るとこのようにすっきり↓↓

 

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完全に甘皮(角質)がとりきれたわけではありませんが、ポリッシュを塗るとき邪魔になるレベルの甘皮はしっかりと取り除くことができました。

ネイルサロンでは、ここからキューティクルニッパーという道具を使ってさらに角質を取り除きます。

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ニッパーを使ったケアの完成図がこちら

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ガーゼのみよりも細かい角質が取れていますよね。

 

ただ、セルフネイルでニッパーを扱うのは難しい上に、利き手はさらに難しい…。

 

ガーゼなら利き手の甘皮処理もしやすいのでおススメです。

 

甘皮がメタルプッシャーでしっかりと押しあがっていれば濡れたガーゼでふき取りをするだけですっきりするので、まずはメタルプッシャーの使い方をマスターしてくださいね。

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ケアをしていない爪は爪の輪郭がぼやけているのに対して甘皮処理をした後は爪の根元(キューティクルライン)がかなりくっきりしました!


これでポリッシュを塗る時にも爪の根元にはみ出しにくく、根元のラインも指全体で揃えて塗りやすくなります。

 

定期的に続けると甘皮も取れやすくなって角質ケアが病みつきになりますよ。

 

ワンランク上の仕上がりを目指すなら甘皮処理をマスターする価値はありありです!

 

甘皮処理をしてささくれが出てくるのは保湿不足!

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甘皮処理をした後は爪の周りが敏感になっています。

 

キューティクルオイルやハンドクリームでこまめに保湿を心がけましょう。(ジェルやポリッシュを仕上げた後にね)

 

甘皮処理をすることで保湿も意識的になり、手全体の美意識が上がる相乗効果が期待できます。

 

また、甘皮はカットして良いところと残すべきところが紙一重で加減が難しい技術。

 

ギリギリまで綺麗にしたい!とニッパーで攻めすぎるとキューティクル(皮膚)まで切ってしまって出血したり、ささくれを起こしやすくなります。

 

ささくれは、甘皮を処理した後の保湿不足もありますが、角質と皮膚のギリギリのラインまで攻めているからこそでもあります。

 

慣れてくると攻めがちですが、爪の構造を考えればカットしすぎも良くありません。

 

ニッパーを使う場合はジェルやポリッシュを塗るのに邪魔な部分をなくす程度にとどめましょう。

 

ニッパーに慣れるまでは押し上げたあとの甘皮をガーゼで拭きとるだけで十分です。

 

甘皮処理で荒れないためにお気に入りの保湿材を見つけよう!

甘皮処理をしてセルフネイルをした後はキューティクルオイルやハンドクリームで保湿は必須。

キューティクルオイルは容器が可愛いものが多いのでパケ買いもアリですね。

持っていて自分がアガるお気に入りを見つけるのが一番!

 

キューティクルオイルは持ち運びやすいペンタイプもおすすめ。

ネイリストの中でも人気が高いプリジェル、ペンタイプのキューティクルオイルは他にもパイナップルなど10種類から香りが選べます。

グリーンアップルの香りも珍しいですよね。

 

ハンドクリームはLCNのYAMAYOGAがおすすめ。
ヤーマヨーガという名前の通り、ヨガからインスピレーションを得てつくられたハンド&ボディクリームなんです。
リラクゼーションとエネルギーをもたらすヨガから発想されたとおり、魅惑的な香りで癒し効果◎
私これ大好き。
 
 

 

お手頃価格で買える甘皮処理におススメの道具

 ・ミクレアのオリジナルプッシャー

ミクレアのオリジナルプッシャーは、1000円代で買えて刃先が薄く、軽い力で甘皮を押し上げられます。

メタルプッシャーのポイントは先端の薄さ。分厚いとなかなか押しあがらなくて余計な力が入ってしまいすごくやりにくいんです。

アマゾンが1600円と少し高めですが楽天なら1300円ほどで買えます。 

・ブルークロスのキューティクルリムーバー

 これ甘皮が良くとれます。

メタルプッシャーで甘皮を押し上げるときに、根元にさっとひと塗りするとより簡単に甘皮をおしあげることができます。

ボトルで売っているので、はけつきの空容器を別で用意する必要があるのがちょっと面倒ですが。 

 

 
はけつきの空容器
 
 
セルフネイルだったらはけ付きのボトルに入ったキューティクルリムーバーでも良いですよね。とにかく少しあると便利なので。

 

とにかく全部必要なものちょうだい!という人はセットでそうぞ。

私はキューティクルプッシャーは刃先の薄いタイプが断然おススメだけど、これで一気に必要なものが揃って3000円以下ならお得。

 

 

甘皮処理に慣れてきたらぜひ使ってほしいプロも使う高品質の道具

セルフネイルでも奇麗に仕上げるためには練習を重ねて慣れていくことが欠かせませんが、良い道具に頼るのも楽しくネイルを続けるコツです。

精度の良い道具は私うまいじゃん!と錯覚するほど使いやすかったり、効果が得やすいからです。

 

・ウツミのメタルプッシャー

 

ウツミのメタルプッシャーは刃先が薄く、ミクレアのメタルプッシャーよりもさらに角度が鋭い感じなので(切れたりはしませんよ)、甘皮が本当に剥がしやすいんです。
 
また、持ち手にクッションが付いているので手が疲れません。
 

指は10本あるので10回同じことをしないといけないですよね。これって結構疲れます。

 

だからクッションは地味に大事。

 

甘皮処理のポイントは結局のところ甘皮を押し上げるプッシャーにかかってるんです。

 

物によっては先端が分厚すぎて全く押し上げにくいものもあるので、この薄さ、絶妙な角度は自分の腕を錯覚するほどのやりやすさ。

 

・ウツミのキューティクルニッパー

もうこれは値段的にセルフネイルの域をこえますね。

ただただ私がウツミ大好きって言いたいだけ。

美容師さんのハサミを作っている会社なので切れ味というか扱いやすさがすごいんです。

そう考えると同じウツミの商品でニッパーは2万以上して技術も難しいのに、プッシャーなら3000円台で買えて、コツをつかめばプッシャーとガーゼで奇麗にできるなんてお得に感じますね。

 

 

甘皮処理が奇麗にできたら半分仕上がったようなもの

セルフネイルは気軽に出来る分、正しいやり方というより楽しく塗ることに焦点を当てがち。

でも少しだけ下準備として甘皮処理を意識すると仕上がりはぐんとサロン仕様に近づきます。

最初から完璧を目指さず、少しずつ挑戦してみてくださいね!

甘皮処理をした爪は格段に塗りやすいので美しいセルフネイルは半分完成したようなもの。

次はネイルポリッシュを奇麗に塗るコツについてまとめてみようと思います。

ポイントはハケの使い方。

ではまた!

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